橋梁点検システムの実用化に向け実証実験

2016.10.27

橋梁点検システムの実用化に向け実証実験

GIS(Geographic Information System)開発の分野で、業界ナンバーワンの株式会社マップクエスト社が、ドローン事業展開に向け、名古屋学院大学(瀬戸キャンパス)にて実証実験を実施。

同社は、林業、害獣対策システムの研究や、橋梁点検システムの実用化に向け、約1000mm×1000mmサイズのクワットタイプのマルチコプター機を導入。
制御システムは3D Robotics社製Pixhawk AUTOPILOTを搭載し、MissionPlannerソフトウェアと併用することで、自動航行プログラミング飛行も可能。
機体の外側には丈夫なカーボンファイバー素材を採用したガードが設けられ、障害物などにヒットした際に、プロペラなどを保護する仕様となっています。 また動力に使用するリチウムポリマーバッテリーは、専用のクリヤーケースに収納でき、水濡れ防止や外傷を軽減させる設計になっています。 カメラ(Sony α6000)の搭載は、機体中央に設けられたカメラジンバルに固定し、レンズは上向きと下向きの業務活用に合わせた二通り選ぶことが可能。

実証実験の飛行は、株式会社デジタルダイブ ドローン事業部所属パイロットが担当し、非GPS、GPSモードなど、利活用時に必要な安全性、飛行性能などの確認。
橋梁点検などではGPS信号を受信できない環境が多く、非GPS下での機体性能(安定性を含め)は重要となります。

当日は、ドローンビジネス研究会の大学生も参加され、普段見ることが出来ない業務機に興味を示されていました。

株式会社マップクエストとは

GISエンジンを大きく分けると研究用と業務用があります。
弊社はゼンリン社の住宅地図に特化して、業務用システムを作るためのGISエンジンを開発しています。ビルや集合住宅を上から見ると、ただの一軒の建物ですが、実際には沢山の世帯や企業が、生活したり事業を営んだりしています。
そこに集まる複合的な情報を、必要に応じて加工したり閲覧したりするためのエンジンを作っています。
弊社の最大の特徴は、研究開発型の企業であることです。
一般的にはGISの分野は、日本は欧米よりも5年から10年は遅れていると言われています。
実際、国内で利用されているGISは欧米の大手企業が開発する製品が主流ですが、弊社では、海外製品の模倣や部品を活用せず、100%自前の技術でGISエンジンを開発してきました。

海外製品は、使い勝手やサポートの点で、日本のユーザー・ニーズに対応し切れていません。
特にゼンリン社の住宅地図のような詳細な地図は海外には存在せず、それに最適化するように開発されたGISエンジンというものも海外には存在しません。
弊社は、設立当初からゼンリン社の住宅地図に特化し、国内ユーザーの声を聞きながら、独自のGISエンジンを磨いてきました。
情報量の多い住宅地図で磨かれれば、必然的にパフォーマンスも高くなります。
最近は大手のお客様からも高くご評価いただいています。

ドローンでの事業展開について

ドローンに関しては、約4年前から実機を購入して研究に取り組み、2016年2月にドローンの飛行可能なエリアの確認や、実施レポート作成などを支援する地図システム「MapQuest Air」の開発を発表するに至っています。
MapQuest Air(Windowsアプリのほか、Webアプリ版も予定)は飛行可能エリア、自治体ごとの特区や規制情報、風速・風向・天候予測が確認する事ができます。
また、自社のフライト情報を登録・管理することも可能です。

今後は更にドローンを活用した林業、獣害対策システムを視野に入れ研究を進めていると共に、橋の老朽化が多いことを受け、地元大学の協力を得て橋梁点検システムの実用化に向け、センサーやリモートセンシングの開発も進めています。

プロフィール

代表取締役社長 佐藤 亮介 氏
1976年愛知県豊橋市生まれ。
豊橋工業高校電子工学科卒業後、名古屋のトライデントスクールにてコンピュータグラフィックを学び1997年卒業。
1年間のプログラマー経験を経て、1998年、株式会社マップクエストへ入社(開発部配属)。
2008年、企画室室長に就任し製品企画に従事、GPSソリューションの製品化などに取り組む。
2010年、代表取締役社長に就任。ロボットとの連携などGISの用途拡大に向けた研究開発に励む。